サラリーマンとして会社に勤務していれば、自分の裁量だけで決められないことが多くあります。勤務時間や休日を勝手に決めることは普通の会社では無理です。
出世していけば自分の裁量で決められる割合は徐々に増えてはいきますが、それにも限界があります。
雇われ仕事に依存することの意味
幸運にして社長になったとしても、サラリーマン社長、雇われ社長であるならば、大差はないでしょう。日々の時間的拘束から逃れることは出来ません。オーナー社長は別でしょうけど。
結局、サラリーマンの範疇に収まっている限りは、いくら出世しようが真の自由は望めない。
それならば、自由な生活を送るためには、雇われ仕事を辞める必要があります。あるいは雇われ仕事をしていたとしても、それからの稼ぎ(=給与所得)に完全に依存することは禁物です。
そして、経済面での不安を感じることなく、サラリーマンを辞めるためには、残り人生を送るのに十分な資産があるか、あるいは他に確固とした収入源があることが求められます。
とはいえ、普通のサラリーマンが定年退職よりも前に、その後の人生を満喫出来るだけの十分な資産を築くことはなかなか難しいのが現実でしょう。
そのためには若い頃から節約と資産運用に励み、そして幸運にも恵まれる必要があるかもしれません。
例えば、私がよく拝見している先輩ブロガーでいえば、年間生活費100万円!36歳からのドケチリタイア日記のmushoku2006さん、ひとり配当金生活のさいもんさんなどは、30代という若さで経済的自由を獲得し、自由な日々を謳歌されているようです。
ただ、お二人とも、個別銘柄への集中投資あるいは信用取引等のかなりリスクの高い投資手法で資産を構築されたようです。
サラリーマンでありながら30代でリタイアするためには、応分のリスクを負う必要があるということでしょう。
早期リタイアという目標
私が、サラリーマンのままではいくら出世しようが真の自由は得られないことに気付き、会社を辞めることを朧気ながら考え始めたのは、40歳も近づいたころだったでしょうか。
会社員としての自由度の少ない毎日に感じる違和感が次第に大きくなり、ではどうしたら自由度の高い生活を送ることが出来るのかを考えて、そこでやっと早期リタイアを具体的な目標として明確に意識するようになったというわけです。早期リタイアブロガーの諸先輩方に比べれば、少々遅すぎました。
しかし、夫婦共稼ぎで二人とも浪費体質ではなかったこと、また10年近く前から始めた株式インデックス投資を主体とする資産運用が、少しですがアベノミクスの恩恵に与れたという幸運もあり、若干の不安は感じつつもセミリタイアを決断するに至ったということになります。