新生銀行の口座で保有していた「大同のMMF」が、昨年2016年4月に繰上償還となり、「新生ゴールド」資格をしばらく失っていましたが、資格の再達成のため、2017年5月に「野村インデックスファンド・国内債券(愛称:Funds-i 国内債券)」を購入しました。
購入の経緯と購入後の値動き、また負の相関関係があると言われる株価との関係について。
「大同のMMF」が繰上償還され、「新生ゴールド」資格を喪失していた
新生銀行で保有していた「大同のMMF」が2016年4月28日で繰上償還となり、それに伴って、「新生ゴールド」の資格を失っていました。それまでは、「大同のMMF」を30万円以上保有していれば条件を満たしていました。
そして繰上償還から1年が過ぎたのですが、仕事にかまけてほったらかしのままでした。
ここ数年は振込に住信SBIネット銀行を利用することが多く、新生銀行の必要性が薄れていたことも確かです。
それでも、住信SBIネット銀行が使えない時(そんな時があるのか?)のバックアップ用として、「新生ゴールド」条件をクリアしておこうと考え直し(会社を辞めて考えるヒマが出来た)、達成条件を改めて確認してみました。
「新生ゴールド」とは?
「新生ゴールド」とは新生銀行の「新生ステップアッププログラム」における3段階のステージの一つで、他行宛振込手数料が月5回無料となる等のサービスがあります。詳細は新生銀行のサイトをご参照下さい。
下記いずれか1つの条件を満たされたお客さまは「新生ゴールド」となります。
- お預け入れ総資産の月間平均残高が200万円以上
- 外貨預金などの所定の投資商品の月間平均残高が30万円以上
- 円普通預金・パワー預金・2週間満期預金の月間平均残高の合計が100万円以上
- 新生銀行スマートカードローンのお借り入れ月間平均残高が100万円以上
- 新生銀行スマートカードローン プラスの20日時点のお借り入れ残高が1円以上で、ご返済方法として自動引落し口座に新生総合口座パワーフレックスをご登録いただいていること
(※ お客さまのお取引状況によって、「新生ゴールド」の適用ができない場合があります)- 新生銀行カードローン レイクの20日時点のお借り入れ残高が1円以上で、ご返済方法として自動引落し口座に新生総合口座パワーフレックスをご登録いただいていること
(※ お客さまのお取引状況によって、「新生ゴールド」の適用ができない場合があります)- 「新生アプラスゴールドカード(発行:アプラス)」(*1)の自動引き落とし口座に新生総合口座パワーフレックスを登録いただき、27日(金融機関が休日の場合は翌営業日)のお引き落とし金額が1円以上であること
- 前月21日~当月20日までにパワービルダー(自動積立型外貨定期預金)の引き落としがあること(*2)
- 投信積立にて投資信託を購入されかつ、前月21日~当月20日までに約定日を迎えていること(*2)
- *1 「新生ゴールドカードVisa」「新生ゴールドカードJCB」を含みます。
- *2 例えば4月21日~5月20日までに条件を満たした場合、7月から「新生ゴールド」が適用となります。
上記のうち、1つの条件だけ満たせばいいとのこと。
この中で、自分がやっても良いなと考えたのは、「2.外貨預金などの所定の投資商品の月間平均残高が30万円以上」だけ。
「9.投信積立」を30万円に達する(条件2をクリアする)まで続け、30万円に達した時点で積立を停止しても良いのですが、忘れっぽい自分は積立の停止を忘れてしまう可能性が高い。そもそも、そういう手間自体が面倒です。
ここはやはり「条件2」でいこうと決めました。
投資信託をなにか購入する必要がありますが、「大同のMMF」の代用となるような適当なものがあるのかイマイチ分かりません。
こういう時は先人の行動を調べてみるのが手っ取り早い。
「野村インデックスファンド・国内債券(愛称:Funds-i 国内債券)」を購入
結論:
「野村インデックスファンド・国内債券(愛称:Funds-i 国内債券)」
ローリスクの国内債券インデックスファンドで、購入時手数料が無料かつ信託報酬が比較的安い、そして新生銀行で購入できるものはこれしかないですね。
先人の方々の殆どが「大同のMMF」の代用として、このインデックスファンドを選択あるいは推奨されていました。信託報酬は年0.40%(税抜)なので、すごく安いとは言えませんが。
先人の教えに従い「野村インデックスファンド・国内債券」を購入。今年2017年の5月のことでした。
最近の債券価格はマイナス金利制度の導入もあってボラティリティが大きくなっているようですが、身を持ってそれを体験してみるのも面白いかなとも考えました。自腹を切ったものについては、日々の価格変動に敏感になるものです。
株式投資については、それなりに情報を収集し勉強してきたつもりですが、債券については知識も関心もほとんど無かったので、少しは勉強(≒セミリタイア生活における”ヒマつぶし”)にもなるかなと。
債券価格と株価は負の相関関係が成り立つ(つまり、逆方向に変動する)と言われているので、株式投資をやる上でも債券の値動きを日頃からチェックしておくのは良いかもしれません。
債券価格と株価は負の相関関係?
さて、購入から約2か月が経過し、現在「Funds-i 国内債券」は元本割れとなっております。MMFはほぼ元本保証で少々”退屈”でしたが、これは面白くなってきました。
購入時(5月10日)の基準価額(11,199円)に対して、2か月後の現時点(7月14日)の基準価額(11,167円)は、 0.29%の下落。一方、同期間のTOPIXは 2.54%の上昇でした。
「Funds-i 国内債券」の下落はごく小幅ではありますが、TOPIXと比べて確かに逆方向の変動になっています。これは”期待通り”の結果(株価と負の相関関係)と言えるのかな?
短期間の変動で相関関係をどうこう言うのは控えた方が良いのかもしれませんが、昨年2016年1月29日に開かれた日銀の金融政策決定会合でマイナス金利制度の導入が決まった直後から急上昇した基準価額は、同年7月から下落し始めており、その傾向はまだ続いているのかもしれません。
ただ、下落速度は低下しているようなので、そろそろ下げ止まりかなという気もします。
債券ファンドのナンピン買いはありか?
今後も下落が続くなら少しずつ”ナンピン買い”してみようかな、と考え始めた自分に気が付いて、債券ファンド購入の本来の主旨を忘れないようにしなければ、と自戒。
株式のナンピン買いについては、それなりの経験があり(リーマンショックからアベノミクス開始までは、保有銘柄のほぼ全てがナンピン街道爆走でした)、元本割れすると先ずナンピンを考えてしまいます。
ただ、債券ファンドの購入は今回が初めて。
ナンピン買いで資産を増やしてきた自分としては、債券ファンドもナンピン買いしてみたいという誘惑に駆られております。まあ、もう少し値動きを様子見でしょうか。