”I Don’t Like Mondays”-月曜日が嫌いな「サザエさん症候群」になる人の末路

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1979年1月29日月曜日、米国カリフォルニア州サンディエゴのグローバー・クリーブランド小学校で、当時16歳の少女、ブレンダ・アン・スペンサーが父親からプレゼントされたライフルを乱射し、2名が死亡、9名が負傷するという事件が発生。

事件の理由を尋ねられた彼女は、”I don’t like Mondays” と答えた。

“I Don’t Like Mondays”

アイルランドのロックバンド、The Boomtown Rats(ブームタウン・ラッツ)の”I Don’t Like Mondays(邦題:哀愁のマンデイ)“を通して、私はこの乱射事件のことを知りました。

作詞・作曲は、The Boomtown Ratsのボーカル、Bob Geldof(ボブ・ゲルドフ)。

歌詞の中には、「月曜日が嫌いだから、その日を丸ごと撃ち落としたかった」という意味の一節があります。

単に月曜日が嫌いという、それだけの理由で乱射事件を起こすものでしょうか?本当の理由は、やはり本人にしか分からないのかもしれません。

ただ、この歌を聴いて以来、ブルーマンデー=憂鬱な月曜日というと、16歳の少女による銃乱射事件を連想するようになってしまいました。

「サザエさん症候群」になる会社員の”末路”

日曜日の夕方、アニメ「サザエさん」が放送される頃、翌月曜日から仕事や学校が始まる人達が憂鬱になることを「サザエさん症候群」というようですね。日本版ブルーマンデー症候群。

会社員なら、明日は会社に行きたくないという訳です。月曜日の朝、満員の通勤電車に不機嫌な顔で乗り込む会社員の群れ。少し前までは、私もその不機嫌な群れの一員でした。

そんな不機嫌な気持ちを押さえつけて出社して、果たして会社で良い仕事が出来るのか。会社員時代の自分を振り返ってみれば、そんなときに最高のパフォーマンスを発揮していたとはちょっと言えません。

ネガティブな気持ちを何とかニュートラルにまで持ち上げて、どうにか仕事に取り掛かるくらいで精一杯だったか。それでも一度取り掛かってしまえば、あとは惰性でそれなりにそこそこは仕事が出来てしまうのが不思議ではありました。長年の会社員生活で身に付いた習性でしょうか。

しかし、ネガティブな感情を押さえつけ無理に自分を奮い立たせて仕事に向かうことが長く続くならば、いずれその反動が生じる可能性もあります。

もちろん、銃乱射事件を起こすような人はごくごくまれですが、精神を病んでしまう人ならそれほど珍しくはないでしょう。

憂鬱なオーラを放って周囲の空気をどんよりと暗くしている、といった程度の人は結構いるのではないでしょうか。不機嫌の連鎖。自分もそうだったのかな。周囲の人にも余計な気を遣わせていたのかもしれません。

もしセミリタイアせず定年まで会社員で居続けていたとしたら、果たして自分の”末路”はどうなっていたのか?SFの世界ではパラレルワールドという概念がありますが、可能なら会社員のままの自分が存在する”異世界”をちょっと覗いてみたい気もします。

嫌なことを続けるのは取り返しのつかない人生の損失

毎週の日曜日に必ず「サザエさん症候群」になってしまう人は、一度立ち止まってこれからの自分の進む道を考えた方が良いのかもしれません。心の内から出てくる自然な感情を押し殺し、無理に心を奮い立たせるのにも限界があるでしょう。

嫌がる心を無理に奮い立たせることに力を使うよりも、もっと自然に心からやりたいと感じられることに向かって力を注ぐ。本当にやりたいことが出来る環境を、自分自身で作ることに力を注ぎたい。

そして、そうすることで人生はもっと楽しく面白いものになるのではないでしょうか。

「サザエさん症候群」になるかどうかは、自分の人生を自分自身でコントロールしているかどうかを判断出来る一つの指標ではないかと思います。


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