現在、私は会社員を辞めてセミリタイア生活を送っており、収入は株式配当金くらいしかありません。また、株価上昇によるキャピタルゲインを考慮したとしても、株式投資から得られるおカネで生活費を全て賄えるかどうかは微妙なところです。
つまり、保有株式が大幅に高騰でもしない限りは、今後は資産総額が増加する可能性は低いことになります。
セミリタイア生活における株式投資の戦線拡大は危険?
そうすると、これから新たに株式に追加投資することは、現金という無リスク資産から株式というリスク資産に振り替える、つまり無リスク資産比率を下げてリスク資産比率を高めることを意味します。
現在、私の無リスク資産:リスク資産の比率は、大雑把に50:50くらい。今後、それを40:60くらいにすることを考えています。
通常は、年齢を重ねるごとにリスク資産の比率を下げていくというのが資産運用の定番だし、ましてやリタイア後であれば、なおさら安全を考慮してリスク資産の比率は下げるべきというのが、一般的な常識かもしれません。
セミリタイア生活においてリスク資産比率を高めるのは、資産運用の常識から見ると危険なことなのか?
光り輝く”稲妻”を捉えたい
私自身は、それは一概に危険ではないし、セミリタイア生活における株式投資の”戦線拡大”にも意味があると考えています。その理由は以下の通りです。
- 無リスク資産とリスク資産の比率だけで判断するのではなく、生活費に対して十分な生活防衛資金があるかどうかで判断すべき。自分の場合はリスク資産に回せる資金的な”余裕”がまだある(と考えている)。
- まだ、残り人生が30年以上はありそう(希望も含めて)なので、無リスク資産に50%も置いておくのはモッタイナイ。
- まだ、残り人生が30年以上はありそう(希望も含めて)なので、インフレ対策としても株式投資が必要(2と同じことを言ってる?)。
- 自分がいなくなった後に残る家族に、少しくらいは資産を残しておいてあげたい。
もちろん、自分の残りの人生がどのくらいあるのかは、神のみぞ知るところではありますが、統計的・確率的には30年以上はある可能性が高いと考えられます。
そして、その間に株式相場には何度か暴落や高騰局面が訪れるはず。株式市場に居続けることで、チャールズ・エリス氏の言う”稲妻が輝く瞬間”に居合わせるというのが、長期分散インデックス投資の一つの考え方でもあります。
暴落によって破綻してしまわない程度には投資金額を抑えつつ、光り輝く稲妻は最大限に捉えたいものです(戦線縮小していては稲妻を効率的に捉えきれない)。
そんなに都合よく行くのか?という声も聞こえてきますが…
投資はあくまでも自己責任ということで。