Business Insider JAPANの記事(2017.8.6付)によれば、知能に関する種々の能力のうち、集中力、感情認知能力、基本的な計算能力等は、中年期以降にピークに達するとのこと。
中年期以降にピークに達する能力があるという調査結果
マサチューセッツ工科大学の研究チームは、10歳から90歳までの数千人を対象に、単語の暗記、顔の識別、名前の記憶、計算といった能力について調査。その結果、「年齢に関係なく、ほぼすべての年齢で、常になんらかの能力のピークが来ることがわかった」そうです。
調査結果のうち、「総合的な情報処理能力と記憶力」が18歳前後、「名前を記憶する能力」が22歳でピークに達するというのは、そんなものだろうなという感想ですが、意外だったのは、中年期以降にピークに達する能力がかなりあるということ。
中年期以降にピークに達する能力としては、「記憶力(43歳前後)」、「感情認知能力(48歳)」、「基本的な計算能力(50歳)」、「新しい情報を学び、理解する能力(50歳前後)」、「語彙力(なんと67歳前後)」。語彙力が67歳前後というのは、ちょっと驚きです。
そろそろ50歳が近いオッサンとしては、大いに元気が出る研究結果といえますね。これまで、知能のピークは20歳前後だろうと漠然と思っていたのですが、必ずしもそうとは限らないということですから。
「新しい情報を学び、理解する能力」はセミリタイア生活で必要とされる能力ではないか
個人的には「新しい情報を学び、理解する能力」が50歳前後にピークに達するという結果に最も興味を惹かれました。
セミリタイア生活には、これまで未経験の新しいことを学び、学んだ結果を生活の中で実践していくという側面もあることでしょう。20年以上勤務した会社を辞めてセミリタイア生活を開始したばかりの自分にとっては、「新しい情報を学び、理解する能力」は最も必要とされる能力なのかもしれません。
ただ、能力の発達には個人差があるだろうし、学歴・経歴、そして置かれている環境も能力の発達に大きく影響すると思われますが、それらを考慮しているのかどうかは、この記事からは分かりませんでした。
能力の発達に対して個人の置かれた環境がどのような影響を与えるのか、あるいは年齢を重ねても能力を維持するために出来ることはあるのか等についても知りたいところですね。
以前、iOSアプリを開発した82歳の女性について「82歳日本人女性がiOSアプリを開発 – Excel Artでも有名な若宮正子さん」という記事で紹介しました。80歳を超えても新しいことに挑戦し、成果を上げている人もいることを忘れないでおきたいと思います。