新興国株式を投資対象とする米国ETFのVWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)が、最近好調です。昨日(2017.7.26)の終値は、ちょうど$43.00。2015年5月以来、約2年振りに$43台を回復しました。そして、それに伴って私の保有分も久しぶりにドルベースでプラスとなりました。
VWOが約2年振りに$43に
私が保有しているVWOは2009年から2013年の期間で購入しています。この時期はドル/円が\80~\100という円高だったため、アベノミクス相場開始以降に大幅に円安になってからは、円ベースではずっとプラス状態ではありました。
それでもドルベースでもプラスになると何となく気持ちが良いものですね。まあ、このまま上昇が続くとは限りませんが。
2014年以降、米国ETFに関してはVTに絞って購入しているため、最近のVWOの情報についてはほとんどフォローしていませんでしたが、この機会に改めて確認してみました。
確認した情報を備忘録として残しておきます。
VWOの最新情報
以下のデータは米Vanguard社のウェブサイトおよびバンガード・インベストメンツ・ジャパンのウェブサイトからの引用です。
バンガード・インベストメンツ・ジャパンに比べて、米Vanguard社のウェブサイト(英語)の方が、より新しく、そしてより詳細なデータが掲載されていますので、最新の詳細情報を知りたい方は、そちらをご覧になるのが良いかと思います。
●概要
名称 | バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF |
ティッカーシンボル | VWO |
ベンチマーク | FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス |
経費率 | 0.14% |
配当スケジュール | 四半期毎 |
ファンド純資産総額 | 767.6億米ドル (2017.6.30現在) |
設定日 | 2005年3月4日 |
●主なデータ (2017.6.30現在)
構成株式銘柄数 | 4619 |
株価収益率 (PER) | 14.5 |
株価純資産倍率 (PBR) | 1.7 |
株主資本利益率 (ROE) | 17.0% |
PERは14.5なので、株価はまだ割安と言えるのかもしれませんね。だからと言って株価が今後も上昇していくとは限りませんが…
●国別構成比率(%) (2017.6.30現在)
1. 中国 | 29.0 |
2. 台湾 | 16.1 |
3. インド | 11.9 |
4. ブラジル | 7.6 |
5. 南アフリカ | 7.6 |
6. メキシコ | 4.3 |
7. タイ | 3.8 |
8. ロシア | 3.6 |
9. マレーシア | 3.5 |
10. インドネシア | 2.7 |
11. フィリピン | 1.7 |
12. ポーランド | 1.5 |
13. トルコ | 1.4 |
14. チリ | 1.3 |
15. UAE | 1.0 |
16. カタール | 0.7 |
17. ギリシャ | 0.5 |
18. コロンビア | 0.5 |
19. ハンガリー | 0.4 |
20. ペルー | 0.3 |
21. パキスタン | 0.2 |
22. チェコ | 0.2 |
23. エジプト | 0.2 |
●保有上位10銘柄と純資産総額に占める割合(%) (2017.6.30現在)
Tencent Holdings Ltd.(中国) | 4.1 |
Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd.(台湾) | 3.6 |
Naspers Ltd.(南アフリカ) | 1.8 |
China Construction Bank Corp.(中国) | 1.5 |
Hon Hai Precision Industry Co. Ltd.(台湾) | 1.2 |
China Mobile Ltd.(中国) | 1.2 |
Industrial & Commercial Bank of China Ltd.(中国) | 1.2 |
Housing Development Finance Corp.Ltd. (インド) | 0.9 |
Bank of China Ltd.(中国) | 0.8 |
Ping An Insurance Group Co. of China Ltd.(中国) | 0.8 |
純資産総額に占める上位10銘柄の割合 | 17.1 |
構成国比率は中国が29.0%でトップ(2017.6.30)
構成国比率では中国が29.0%でトップ、上位10銘柄中の6銘柄が中国企業 (いずれも、2017.6.30現在)。かなり中国色が強いですね。
個人的には、今後積極的に中国企業に投資したいとは考えていませんので、VWOへ追加投資することは当分必要無さそうです。
全世界を投資対象とするVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)の場合、中国企業への投資割合は2.2%(2017.6.30現在)。全く投資しないのも機会損失になるでしょうから、VTくらいの投資割合がちょうど良いのかもしれないなと思っています。
タイ、マレーシア、インドネシア等のASEAN諸国も上位に入っていますね。
今後も、構成国の順位や比率がどのように変化していくのか、チェックしていきたいと思います。